日立マクセルは18日、直径18mm、総高65mmで最大出力20アンペアというハイパワーを可能とした、ハイパワータイプ円筒形リチウムイオン電池を開発し、今年末からサンプル出荷、2008年春から製品出荷を開始すると発表した。
マクセルは、今回、これまで課題とされていたリチウムイオン電池の大電流放電を可能としたハイパワータイプ円筒形リチウムイオン電池を開発。独自の均一分散プロセス技術により正極の内部抵抗を低減するとともに、特殊処理を施した負極材料の採用により大電流充放電を可能にし、最大出力20アンペアを実現。熱安定性の高い材料であるスピネル型Mn酸化物を含むマクセル独自の正極組成としたほか、熱収縮が小さいセパレータを採用することにより、安全性と信頼性の高い電池を実現した。
ハイパワーが必要とされる中型二次電池市場には、電動工具、電動アシスト自転車、電動バイク、コードレス家電などのアプリケーションがあり、これらに搭載される電池には数アンペアから数十アンペアの大電流放電が求められる。現在、二次電池であるニッケル・カドミウム電池やニッケル水素電池が主に使用されているが、環境問題や機器の軽量化の動きから、リチウムイオン電池がこれらの電池に置き換わる動きが急速に進んでいた。
これまでマクセルは、磁気テープの高密度充填技術や薄層塗布技術を活かして、高容量の角形リチウムイオン電池を商品化してきた。今回開発したハイパワー用円筒形リチウムイオン電池を、事業化を加速させるためのプロジェクトである「ビジネスプロジェクト」と位置付けて推進しており、今後、大きな需要が期待できる中型二次電池市場を視野に入れて展開していく方針。